出雲屋炭八

お取扱店さまの声

なぜ静岡県で
「眠る炭八」が人気なのか?

「野田ふとん店」店主

野田 清貴さん

「綿匠 新貝ふとん店」店主

新貝 晃一郎さん

「眠る炭八」野田清貴さん、新貝晃一郎さんインタビュー

じつは四十七都道府県のなかで「眠る炭八」がもっとも売れているのが静岡県なのです。

どうして静岡で「眠る炭八」が人気なのか? その謎を解明すべく、快眠アドバイザーとして人気ブログを運営する野田清貴さん。黄綬褒章を受賞されたふとん職人の新貝晃一郎さん。静岡県でふとん店を営むお二人に、お話をお伺いしました。

「眠る炭八」野田清貴さん、新貝晃一郎さんインタビュー

新貝晃一郎さん(左)、野田清貴さん(右)「眠る炭八」インタビュー

―お二人は東京蒲団技術学院で、一緒に勉強された仲だとお伺いしました。

野田
そうそう。昭和59年にね。
僕は大学卒業してから、しんちゃん(新貝さんの愛称)は高校卒業してからだったから、歳は4つ違うけど同期なんだよ。

新貝
同じ静岡県出身で、お互いふとん店の三代目ということもあって、かわいがってもらいました。

―じゃあ、40年近いお付き合いなんですね。

野田
そうなるね。この40年でふとん業界も大きく変わったよ。
昔は生地と綿さえあれば誰でも成功できたけど、今は低価格で布団を販売する量販店が日本全国にある。
価格では到底太刀打ちできないから、特徴のある店じゃないと生き残れなくなったね。

―そうした厳しい環境の中で、生き残るために大切にしていたことはありますか?

野田
そりゃ、「あなたのところで買ってよかった」と言われる
ことかな。
うちに来るお客さんは、寝具を買いにくるんじゃない。腰が痛いとか、よく眠れないとか。眠りに関する悩みを解決するために、全国各地からやって来るんだ。そういう人たちに期待以上の睡眠を届けるのが、自分の使命だと思っている。

新貝
野田さんのコンサルティング力は本当にすごいんですよ。
お客さんの悩みを聞き出して、豊富な商品知識から、その人に合った最適な寝具を提案されます。
今でこそコンサルティングを売りにするお店も増えてきましたが、その走りですね。
本人は言いにくいでしょうが、静岡県のふとん店仲間からは“レジェンド”と呼ばれているんです。

野田
いや、いや。“レジェンド”はしんちゃんのほうだよ。
この人は、日本一のふとん職人として国内外から高く評価されているんだ。
NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演したくらいだからね。
英国王室に腰ふとんを献上したなんて、しんちゃんしかいないよ。

―新貝さんがお店を経営していく上で大切にされていることは何ですか?

新貝
原料となる綿選びから、ふとんに仕上げるまですべての過程に携わり一人で完結させることですね。
睡眠はすべての基本なので、そこに不安や不満があると心地よく暮らすことができません。
だから、すべてに責任を持てるよう、手作りふとんにこだわっています。

―原料選びで、寝心地も変わってくるのですか?

新貝
もちろんです。
合成繊維にもいいものはあるかもしれませんが、私は天然繊維にこだわっています。
睡眠で大事なのは、温度と湿度を安定して保つこと。
つまり“寝床内気候(しんしょうないきこう)”です。
合成繊維は寒いときに暖かくするなど、温度調整に優れたものはありますが、湿度のことはあまり考えられていません。
湿度を逃がさないから蒸れて、暖かくなり過ぎてしまう。
その結果、ふとんを蹴ってしまう。
すると汗をかいているから、今度は体温が急激に下がり、寝冷えすることになる。
寒暖差が激しくなると、当然熟睡することはできません。
夜中にトイレに何度も行くのも、この寒暖差が原因であるケースが多いんです。
その点、天然繊維なら温度だけでなく、湿度もコントロールしてくれて、最適な“寝床内気候”を維持してくれます。

―たしかにテレビで宣伝している寝具は温度調節機能をうたうものが多く、湿度を意識したものはあまり見かけませんね。

新貝
そうなんですよ。
ただでさえ温暖化で、日本は高温多湿になっています。
くわえて住宅が高気密化し、フローリングが当たり前になっている。
だから、溜まった寝汗の逃げ場がないんです。
最悪の場合、寝床内気候が保たれないだけじゃなく、寝具がカビやダニの温床になりかねません。
カビやダニが発生すると、とくにお子さんの場合、アトピーやぜんそくといった健康被害につながる可能性だってあるんです。

野田
なにもテレビで宣伝している寝具が駄目だって言っているわけじゃないんだ。
それで満足した睡眠が得られるなら、かまわない。
だけど睡眠に不安や不満を感じているのに、湿度の重要さを知らないまま、的外れな機能寝具を使うのだけはやめたほうがいいね。

―コンサルティングと職人という違いはあれど、お二人は睡眠時の温度と湿度を大切にされているんですね。 そんなお二人が「眠る炭八」を扱おうと思われたのはどうしてですか?

野田
まずベッドとして、ちゃんとしているよね。
“檜のベッド”とうたっていても、檜を使っているのは側だけで、他の部分は杉だったりするメーカーもあるんだ。
だけど、カイバラさんはケチることなく、ほとんどに節のない良質な檜を使っている。
それに、すのこ部分もホームセンターで売っているようなすのこじゃなくて、空気が通る床板と言ったほうがいいくらいしっかりしているしね。重さが違うからその差は歴然だよ。
商売していて一番嫌なのはお客さんからのクレームなんだ。
これまで扱っていたメーカーと違って、すのこの部分が底つきするなんてクレームがないから、助かっているね。
それに対応もいいよ。
小柄な女性のために高さを下げたり、部屋の広さに合わせて長さを調節してくれたりね。この前もヘッドボードのないシンプルなタイプが欲しいという要望にも、気持ち良く応えてくれたんだ。
お客さんの事情によりそって、きめ細かく対応してくれるから、本当ありがたいよ。
大手メーカーだったら考えられないね。
それに大手は、いい商品よりも自分たちが売りたいものしか卸さないから、しょっちゅう商品が変わるんだ。
僕は自信を持って薦められるものしか売りたくないから、同じものをつくり続けてくれるのは助かるよ。

新貝
さっきも話したように、睡眠の大敵は“湿度”なんです。
睡眠は毎日のことだから、天然繊維のふとんといえど、湿度調節には限界があります。
「眠る炭八」には調湿機能に優れた「炭八」が8個もはいっているので、いつもふとんを最適な湿度にキープしてくれるんです。
これは私のようなふとん職人には、本当にありがたいですよ。

―「眠る炭八」は、ふとんが敷けるベッドとして優秀ということですね。
逆に言うと、マットレス用のベッドには向いていないということでしょうか?

新貝
そんなことないですよ。
私はふとん職人だから、マットレスについて断定的なことは言えません。
だけど、一般的に考えて、スプリングやコイルを使ったマットレスは中がすかすかなので、風通しはいいけど暖かくなりにくいはずです。
一方、ウレタンや樹脂を使ったマットレスは風通しが悪いので、湿気の逃げ場がありませんよね。
温度と湿度を最適な状態に保ってくれる「眠る炭八」なら、それぞれのマットレスの足りない部分を補ってくれると思いますよ。

―「眠る炭八」を購入されるのは、どんな方が多いのですか?

野田
一度、寝具選びに失敗した人が多いね。
タレントや有名人が出演するCMを観て、高額な寝具を買ったけれど、全然寝心地がよくならない。
だから次買うときは慎重になって、今ならネットを利用してふとんのことをじっくり調べる。
そうした人が僕のブログを見つけて、全国からやってくるんだ。

新貝
うちは意外に若い人が多いですね。
とくに小さなお子さんがいて、アトピーやぜん息などに悩まれている方。
一概には言えませんが、それらの病気はカビやダニが一つの原因だし、カビやダニが発生するのは湿気のせいです。
だから余分な湿気を取ってくれる「眠る炭八」にたどりつくんだと思います。

野田
寝具以外の「炭八」を使っている方が、炭八のベッドがあると知って、指名買いしてくれることもあるよ。
「炭八」のファンと言っていいのかな。
そういう人たちは睡眠だけじゃなく、暮らし全般にこだわりのある人が多いから、ベッドに加えて何十万円もするムートンシーツも買ってくれたりするからありがたいよ。

―「炭八」をきっかけに、お二人のお店を知ってもらえたのなら、私たちもうれしいです。
ですが、大手メーカーと違って知名度も低いですし、価格も決して安くありません。販売するのは難しいんじゃないですか?

野田
そんなことないよ。
「ベッドに強力な除湿器がついているようなものです」って言うと、わかってもらえるよ。
さらに保温機能があって、寝室の空気もよくしてくれる。
そして加齢臭も取ってくれるから、お父さんにもうれしい。
だのにランニングコストはかからないし、ケアする手間暇もほとんどいらない。
そう説明すれば、睡眠にこだわりがある人なら、絶対興味を持ってもらえるよ。

新貝
私は野田さんのような説明をした後に、パカっと床板を開くんです。
するとぎっしりと敷きつめられた「炭八」が、目の前に現れる。
他のベッドにはない光景に、大抵のお客さんは息を吞みますね。
購入してくれますよ。

取扱店が増えるのは、私たちにとっては競合が増えることになるんですが……。
今、量販店やホームセンターがいたるところにできて、ふとん店や家具店はどこも大変だと思います。
苦しんでいるお店こそ、「眠る炭八」を扱うべきです。
価格対抗は難しく、かといって独自性のある商品なんて、そう簡単に見つからない。
「眠る炭八」なら、テレビ通販で名前を聞いたという人も多いですし、国産の檜ベッドとしてはとてもリーズナブルです。
さらに“寝床内気候を保つ”という独自機能があるので、量販店やホームセンターに対抗できる切り札になると思いますよ。

―貴重なご意見、ありがとうございます。
二人の“レジェンド”の声を聴けて、とても参考になりました。

「眠る炭八」野田清貴さん、新貝晃一郎さんインタビュー

野田
いやいや。これからも売り手と作り手が一緒になって、「眠る炭八」をさらにいいものにしていきたいね。

新貝
そうですね。お互いに知恵を出し合って、眠りに不安や不満を持つ人を日本から一人でも多く減らすために、安心・安全・快適な寝具をお客さまに届けましょう。

野田 清貴さん

静岡県浜松市中央区の「野田ふとん店」店主。
16年間毎日更新している「快眠ブログ」が好評で、地元浜松だけでなく全国から眠りに不安を持つ方が訪れている。
豊富な商品知識を活かしたコンサルティング能力に優れ、ふとん店仲間からは“レジェンド”と称されている。

新貝 晃一郎さん

静岡県静岡市清水区の「新貝ふとん店」代表。
お客様一人ひとりに心地よく寝てもらうために、原料選びから仕上げまですべて自らが手掛ける、手作りふとんに定評がある。
ふとん職人として、平成29年度「現代の名工」受賞。令和元年度に「黄綬褒章」受章するなど数々の受賞歴を持つ。NHK 「プロフェッショナル仕事の流儀」にも出演した。