column-A No.02
nov.2005
「畳たたきを、覚えていますか?」
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(本記事は今年10月発行のフリーペーパー炭八新聞3号からの転載です)
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写真:日向(ひなた)で畳たたき=1956年4月15日/東京都大田区で
東京都が4月15日から5月23日まで23区全域で大掃除を実施した。
写真・資料提供/朝日新聞社
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●畳上げ、畳干し、畳叩き、いろいろ呼び方がありますが、この風習は一体いつごろからなくなってしまったのでしょう●畳上げなど、やったことも聞いたこともない人が、多くなっているに違いありません。若い、特に都会の若者たちは畳をはぐること自体に驚くかもしれません●畳を床一面に敷き詰めるようになったのは、せいぜい、江戸時代以降のことで、季節や、状況によって、敷き方を変え、随時動かすのが当たり前ででした●祝儀敷き、不祝儀敷きといって、おめでたい時や、そうでない時、という風に敷き方を変える習慣がありましたが、これも聞きなれない言葉になりつつあるようです●情況に応じて移動し、一年に一度か二度、天気の良い日には一家総出で表に出して畳叩きをする。畳は、靴や洋服同様、手入れの必要なものでした(畳は元来、寝具です)●決して楽な作業ではありませんが、意味のないことを日本中の家庭でしてきたはずはありません。なぜ畳を上げたのでしょう?単に畳の手入れのためだったのか?なぜやめたのか?●生活様式が大きく変わった今日、畳上げは、現実的とはい言えません。むしろ、畳上げという生活の知恵、効能を知ることで現代の生活に生かす方法を考えて行きたいところです●>>>>畳上げと住環境の変化については炭八新聞3号をご覧ください。また、ウェブページにも近日掲載する予定です。
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タタミ叩きはいつ頃しなくなったのか?
上の写真、実に懐かしくご覧になる方も少なくないでしょう。ただし、大体、45歳以上の方が多いのではないでしょうか。このような風景が街角から姿を消すのは、1964年の東京オリンピックから
1970年の国際万国博覧会までの頃ではないかと推測されます。そのころに日本人のライフスタイルは大きく変わりました。戸建で畳敷きの生活から、マンション、アパートが急速に普及、交通量の増加(今、道路の真ん中で畳など叩いていたら大変です)、また、家に居る時間も少なくなりました。
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タタミ叩きの効能
よく、昔ながらの日本家屋は夏向きにできていると言われますが、それは、家の造りだけではなく、様々な生活上の工夫もありました。夏には襖(ふすま)、障子が取り払われ、風通しの良い、簾戸(すど)、御簾(みす)に代えられ、家の前には葭簾(よしず)が立て掛けられました。家全体を風通しの良い状態にして、暑い夏を迎えたのです。畳(たたみ)叩きもそんな工夫の一つであったといえるでしょう。畳や床下に溜まった湿気や、ホコリをたたき出して湿気の多い梅雨を迎えたのです。今、床板、木材は腐るもの、腐れば交換するもの、というのが当たり前のように聞かれますが、それは、木材を簡単に腐らせず、長く、清潔に心地よく生活する知恵があったことを忘れてしまっていないでしょうか?
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実は大掃除は、法律で義務付けられています。1971年施行の「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に「建物の占有者は、建物内を全般にわたって清潔にするため、市町村長が定める計画に従い、大掃除をしなければならない」とあります。罰則こそありませんが、前身の法律にも同じ規定があったといいます。
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