知れば知るほど「住まいには炭八」−J

空気が爽やか、やさしい。老人福祉施設に天井用「炭八」。

 保育園に採用された「炭八」の乾燥などについては、前回のこのページで紹介しました。今回は、老人ホームに導入された事例を紹介します。
 採用いただいたのは、ミシマ産業株式会社(島根県・出雲市)様が今年3月に開所した小規模多機能型居宅介護事業所・住宅型有料老人ホーム「山ぼうし」です。


老人ホームで「炭八」

 「山ぼうし」に採用いただいたのは天井用「炭八」。木造平屋建ての約1000平米の天井裏全体に敷き詰められました。
 天井用「炭八」の施工では独自の「炭八調湿天井工法」が取り入れられています。特徴は、屋根に自然換気ができる大きなガラリを設置していること。これにより、外から建物内に新鮮な空気が取り込め、自然な換気が実現します。そのとき、天井裏にあるたっぷりの「炭八」によって室内の温度をあまり逃がすことなく、室内に新鮮な空気が24時間取り入れられます。


ニオイが気にならない

 同所では「室内に入ってすぐに空気が違うと感じた」という感想が聞かれました。新築特有の接着剤等のニオイが気にならずとても爽やかだといいます。
 ニオイに関する評価は他でも多く、いち早く「炭八調湿天井工法」を採用した小規模多機能型介護施設やグループホームから、「老人福祉施設特有のニオイがしない」という報告ももらっています。
 冷暖房の効きがよくなるのも「炭八調湿天井工法」の特徴です。エアコン等に頼り過ぎないために肌にやさしく、暖房の暖かさは「ほんわか」という言葉がぴったりの心地よさだと「山ぼうし」の入所者の方にも喜ばれています。なお、暖房費の削減も期待でき、島根大学との共同研究では、炭八を天井裏に入れると暖房費が約20%節減可能という試験結果も出ています。
 クリーンで快適な室内環境作りに、床下用そして天井用「炭八」を大いにご活用ください。

 

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知れば知るほど「住まいには炭八」−I

健康とエコを追求したら床下、そして天井にも「炭八」。

 社会福祉法人あすなろ会(島根県・出雲市)様の「あすなろ第2保育園」では、子どもたちのためにエアコンに頼りすぎない健やかな環境をつくりたいと願い、調湿木炭「炭八」を採用しました。そこでの評価をもとに園舎の改築を迎えた同グループの「あすなろ保育園」にも「炭八」を採用いただきました。


保育園で「炭八」

 「あすなろ保育園」の園舎は3階建て。「炭八」を入れたのは1階部分の床下、そして各階の天井部分です。写真でご紹介しているのは1階の天井、2階の床下にあたるところの施工の様子。この天井部分は「炭八」は入れた後に孔のあるボードを張って仕上げます。その孔によって、室内の空気は「炭八」とつねに直接触れ合うことになり、「炭八」のもつ調湿能力、そして炭本来の消臭力が存分に発揮できるわけです。
 床下部分の「炭八」は、これまでの当コーナーで紹介してきたとおり、床下空間にたまりやすい余分な湿気を取り除いて室内を快適にしてくれます。また床下等に使用される木材に含まれる水分を適切な状態に保つことで、建物の傷みを抑えるためにも役立っています。


冬の朝の冷えが違う

 床下と天井に敷き詰められたたっぷりの「炭八」は、室内の湿度を適切にコントロールし、保温効果と保湿効果を発揮して、冬は暖かく肌にやさしいほんわかした空気をつくります。夏になると除湿力によって冷房に頼りすぎない室内環境にし、冷房による肌の乾燥を抑えます。
 今年の2月に改築した「あすなろ保育園」のスタッフの方からこんなお話を聞きました。「改築オープン後の二日目の朝、登園したときに室内が以前の建物よりも暖かく感じられ、前日に暖房を切るのを忘れたのではないかとあわてて確認しました」
 もちろん暖房はちゃんと消してありました。「炭八」のうれしい保温効果、ご想像いただけますよね。

 

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知れば知るほど「住まいには炭八」−H

子どもたちに健やかな環境を。
「炭八」が保育園で採用されています。


 調湿木炭「炭八」とアトピー性皮膚炎に関する島根大学医学部との共同研究については前回の当誌面でご紹介しました。これに続き2006年には、小児喘息と」炭八」に関する研究も発表されています。


小児気管支喘息と「炭八」

 島根大学医学部との共同研究は、小児気管支喘息の患者さん7名のお宅の床下や天井に換気経路を配置、調湿木炭「炭八」を敷設して行なわれました。そして、咳や喘鳴が7人中6人減少する傾向がみられました。この結果が、第18回日本アレルギー学会春季臨床大会で「小児気管支喘息に調湿木炭が有効に機能する可能性」として発表されたのです。アトピーとならび小児気管支喘息も関心の高いテーマであり、その研究成果はメディアに取り上げられ、大きな注目を集めることになりました。


「炭八」が保育園の床と天井に

 「炭八」の調湿能力がつくりだす健やかな空気に注目していただき、「汗をかきやすく、乾燥しやすい子どもたちにちょうどいい環境を作ってあげたい」という考えから、実際に採用していただいた保育園があります。島根県出雲市にある社会福祉法人あすなろ会「あすなろ第2保育園」様です。
 同園では、新築時に「炭八」を床下はもちろん天井にもぎっしりと敷き詰めました。施工からすでに約4年が経ちますが、「炭八」の調湿効果がもたらす室内環境には期待通りの評価をいただいています。また、冬は暖かく夏は涼しく感じられるという感想も。これは、余分な湿気を取り除くことで、冬は暖房効率を高められ、夏は体感温度が下げられるからだと考えられます。
 さらに、保育園特有のニオイがなく空気が爽やかに感じられるというご感想もいただいています。なお、同園では天井にも「炭八」を敷き詰めました。天井用の「炭八」については、また改めてご紹介せていただきます。

 

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知れば知るほど「住まいには炭八」−G

アトピー性皮膚炎の予防に可能性。
「炭八」の除湿力が注目されています。


 小さなお子さんから大人の方まで、アトピー性皮膚炎で悩んでいる人は少なくありません。その予防に調湿木炭「炭八」が役立ちそうだ。今回は、そんな報告です。


アレルギーの原因は何?

 アトピー性皮膚炎では、ダニやカビなどの環境抗原(アレルゲン)が重要な増悪因子と考えられています。アトピー性皮膚炎の発症が多いとしたら、それはアレルゲンが多く存在するからです。では、なぜアレルゲンが多いのか。その理由としては、日本の気候と住宅事情があげられます。
 そもそも日本は、高温・多湿な気候風土のために、ダニやカビが発生しやすい環境にあります。そこに、住宅の高気密化が加わってしまいました。現代の家は高気密化によって昔の日本家屋に比べると冬の寒さに強くなったのですが、おかげで室内に湿気がこもりやすくなったのも事実。その結果、じゅうたんやカーテン、フトンなどにカビが発生しやすい状態になっています。そして、それは同時にダニも生息しやすい状況になっているといえます。


「炭八」でアレルゲンを減らす

 では、床下や天井裏に「炭八」を敷くとどうなるのか。「炭八」が床下や天井裏を除湿し、さらに家全体の湿度を適切に保つように働き、カビやダニが繁殖しにくい環境を作ります。つまり、アレルゲンを室内から減らすことが可能なわけです。
 島根大学医学部との共同研究では、アトピー性皮膚炎患者6名の住まいに「炭八」を敷設して推移を10カ月観察。すると6名中5名に皮膚症状の顕著な改善がみられました。確認されたその効果は、2005年、第35回日本皮膚アレルギー学会で、調湿木炭「炭八」がアトピー性皮膚炎など環境抗原アレルギーに及ぼす効果への研究として「木炭敷設が有用である可能性が示された」と発表されました。

 

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知れば知るほど「住まいには炭八」−F

2013年も、その先も。炭八は健やかな住環境のために。

 「炭八」をご紹介している当シリーズも7回目。今回は改めて生い立ちなどをご紹介させていただこうと思います。


木材リサイクル事業から誕生

 「炭八」の始まりは2000年公布の建設リサイクル法。その内容を簡単にいうと、廃木材を当時の主流であった焼却ではなく「リサイクルして有効活用するように」というものです。
 私たちは廃木材を炭に変え、再び住空間に戻すというリサイクルのモデルを考案しました。住居としての役割を終えた木材を、日本最大級の連続炭化装置を組み込んだ製造ラインによって、調湿に適した性能を持つ木炭に変えます。できた木炭は家屋の床下などに敷かれ、家屋から余分な湿気を取り除いてエアコン等に頼り過ぎない快適な住環境を実現、しかも家を長持ちさせるためにも役立ちます。人に快適、家が長持ち、さらに省エネによって地球環境の面でも貢献できる。そんな炭ができたのです。
 このビジネスモデルは、各界で高い評価をいただくことができました。2007年には『産学連携による、健康住宅造りに寄与する建設廃資材を活用した調湿木炭の研究・開発』により第2回ニッポン新事業創出大賞アントレプレナー部門の優秀賞を受賞。2009年には経済産業省より「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」にも選ばれています。


「八」に縁の深い出雲生まれ

 名前についてもご紹介させてください。「炭八」という名前は私たちのプラントが出雲にあることからつけられました。古事記に記載された『八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を』という日本初といわれる和歌をはじめ、国引きの神様「八束水臣津野命(ヤツカミズオミツヌノミコト)」、出雲大社の御祭神大国主命の別名「八千矛(ヤチホコ)」、さらに「八岐大蛇(ヤマタノオロチ)」など、出雲は「八」にとても縁の多い土地柄。そこから「八」をいただき命名しました。
 そしてもう一つ、末広がりの「八」です。私たちが作るこの炭が、広く永く皆さまの暮らしに幸せをお届けできるように、そんな思いもこめさせていただきました。
 人々の健やかな住環境作りをお手伝いする「炭八」、これからもよろしくお願いします。

 

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知れば知るほど「住まいには炭八」−E

冬の夜、体が冷えて眠れないのは、湿気が原因かもしれません。

 掛け布団をもう一枚増やしたのに体が冷えて寝つけない…。朝方になると体の芯から冷え切っている…。そんなお悩みはありませんか。冷え込む冬だから仕方がない…と、あきらめていませんか。湿気対策で解決できるかもしれません。冬の就寝時の冷えは、じつは住まいの湿気が影響している場合も少なくないのです。


湿った布団が冷気を通す

 湿っている木材や畳に触れたときには、乾いている木材や畳に触れた場合と比べ、手や足裏などはひんやりと感じますよね。木材や畳などは湿っていると、熱通過率が高くなります。それが、手や足裏に冷たさを伝えやすくしているのです。
 住まいの中でも湿気がこもりやすいのが押入れ。当然、そこに入れられている布団も湿気を溜め込んでいます。寒い夜にそんな湿った布団で寝ていると体が冷えるのは当然のことです。湿っているものは冷たさを通しやすい、つまりこの場合、湿った布団が室内の冷気を体に伝えてしまうのですから。


「炭八」を寝室の床下に

 床下や畳、壁などが乾いていると熱通過率は低くなり、冷たさを伝えにくくなります。お日様に干してよく乾いた布団に包まれれば、体の熱の損失が少なくなり暖かく感じられます。住まいそのものも同じです。床下や壁、畳などが乾いている方が人には暖かく感じられます。
 冬の夜、体が冷えてよく眠れない…そんな悩みがあったら、寝室と押入れの床下に「炭八」を入れてみませんか。島根大学で行なった研究でも実証されたすぐれた調湿能力によって、床下に溜まった余計な湿気を取り除き、さらに畳、壁なども除湿。カラッとした室内で、ぐっすりおやすみください。室内が除湿されると暖房の効きが良くなるというメリットもありますよ。

 

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知れば知るほど「住まいには炭八」−D

昔の「畳上げ」は大切な知恵。家と人の健康を守っていました。

 天気のいい日に畳を日なたに並べる「畳上げ」。布団を干すように畳を上げて乾かす光景は、五〇年くらい前の日本では各地で見られたものでした。干して乾かした後の畳がキュッキュッと気持ちよかったことを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。


家の健康は人の健康

 この畳上げには畳そのものを乾かすことだけでなく、床下にこもった湿気を取り除くという効果もありました。床下が乾けば、柱や壁、障子も除湿でき、つまりは家全体を乾かすことができたのです。
 畳が乾けばホコリがたまりにくく、掃除がしやすいというメリットもあります。もし、畳が湿っていると、その湿気にホコリが付着し、ホウキや掃除機でも取りづらくなってしまうのです。これは、掃除しにくいことだけで困るのではありません、そのホコリを栄養にしてカビやダニがついてしまうことが問題です。つまり、家の湿気は、家そのものにダメージを与えるだけでなく、そこに住む私たちの健康にも重大な影響を与えているわけですね。


畳上げしない現代は「炭八」

 寝室はその家の玄関から遠い場所に設けられやすく、玄関が南東側、寝室が北西側にあることが少なくありません。そのため、温度が低く、湿度が高い部屋、つまりひんやりして、カビが好む環境で寝ることになりがちです。
 できれば、健康のためには、日当たりのいい客間で寝てください。または、寝室の床下に「炭八」を入れてください。「炭八」は、島根大学での研究でも実証されたすぐれた調湿能力によって床下を除湿。その効果に、ご愛用者から「押入れの布団が乾いてきた」「除湿剤に水がほとんどたまらなくなった」といった声をいただいています。

 


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知れば知るほど「住まいには炭八」−C

「炭八」の目に見えない調湿力。大学との研究で見えました。

 「炭八」は湿気を吸ったり吐いたりする能力を大きく高めた木炭です。床下や天井で湿気を取り除いて、建物を好ましい状態に保ち、カラッと健康的な空気を作り出します。しかし、残念ながら、この自慢の力は見えにくい。木炭が湿気を吸い取って吐き出している様子は人間の目に見えません。そもそも、空気中の湿気そのものが見ることはできませんものね。
 しかし、あきらめませんでした。効果を見えるようにすることは、お客さまに「炭八」の品質をお約束するために欠かせないことだと考えたからです。
 データに注目しました。徹底的にデータを集めることによって、見えない力・効果が数値化されて「見える化」できると考えたからです。

島根大学と共同研究

 「炭八」は開発段階から島根大学産学連携センターとの共同研究で進められました。それは、湿気を吸ったり吐いたりする調湿能力を高める製造条件を確立するだけではなく、完成した「炭八」が、湿気対策において実際にどのように効果を発揮するのかというメカニズムの解明も大きな目的でした。「炭八」によって床下や住空間が良好な環境になっていくことを科学的に実証することを目指した取り組みだったのです。
畳をサラリと乾かす力が見えた

 「炭八」を敷く前は14%近くもあった畳中の水分が、施工後約1月半で約9%にまで減少させることができました。
 ちなみに、一般的に素足が心地よく感じられる畳の含水率は約8〜9%の状態とされています。「炭八」でサラッとした畳の状態になったわけですね。
床下の木材を乾かす力が見えた

 『木材含水率の変化』に関する共同研究では、「炭八」を入れて約2ヶ月で床下の湿度が約15%低下し、同時に床下の木材の表面も乾き始めました。
 床下の木材は、新築時には乾燥していますが、経年によって湿って腐りやすくなります。当初は22%を超えていた床下の木材の含水率を、「炭八」を床下に敷くことで、3年後には新築時と同レベルの約18%にまで低下させることができました。


 これらの他にも、これまでにたくさんの産学官共同研究に取り組んできました。今後、この紙面でも皆様にご紹介していきます。

 

●島根大学産学連携センター『炭八製造条件の確立』
●独立行政法人森林総合研究所『炭八と床下調湿機能』
●島根大学総合理工学部『炭八と住居環境(防音・音・調湿)』
●財団法人小林理学研究所『炭八と防音』
●島根大学医学部皮膚科『炭八とアトピー』
●島根大学医学部小児科『炭八と小児ぜん息』
●NPO法人日本カビ相談センター『炭八とカビ』
●財団法人日本環境衛生センター『炭八とダニ』

 

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知れば知るほど「住まいには炭八」−B

現代の家は冬向き。それが湿気をためこむ原因だったのですね。

 家には冬向きもあれば、夏向きもあります。現代の密閉された家は、冬向きの構造です。すきま風も床下からの寒気もシャットアウトできるように作られ、冬に強さを発揮します。 
 では、夏向きの家とはどんな家なのでしょうか。その代表は古いお寺。床下の空間が大きくとられ、風通しよく設計された建物です。そのような夏向きの家は、暑い夏を少しでも涼しく快適に過ごすことができます。
 もちろん、冬に強ければ夏が暑い、夏に強ければ冬が寒いという弱点は避けられません。そのために、私たちは冷暖房機器を利用しているわけですね。


長寿命の木造建造物は夏向き

 さて、家の湿気ということからいえば、冬向きと夏向きどちらがいいのでしょうか。答えは簡単ですね。風通しのいい夏向きの家ですよね。木造であるにもかかわらず、古いお寺が百年経ってもしっかりとし、さらに千年近い年月をもつ建物も存在するのは、夏向きであること、言い換えれば良好な風通しによって「乾いている」ことが大きな理由の一つなのです。


寒さに強く湿気に弱い今の家

 現代の家は、冬の冷気を侵入させないこと、つまり外気を遮断することを優先しており、寒い冬の生活を快適にしてくれます。しかし残念ながら、風通しによって家を乾かすということに関しては、苦手な造りで、「冬に強くなるために、湿気に弱くなった」それが現代の家屋であるといってもよさそうです。


家の湿気対策、床下に「炭八」

 現代の家の構造の中で、除湿に活躍するのが「炭八」。湿気を吸ったり吐いたりする力をより大きくした木炭です。
 「炭八」はまず床下を乾かすことを目的に作られました。開発段階から島根大学・産学連携センターと共同研究を続け、その調査データでは、床下に「炭八」を入れると約一週間で床下の湿度が大きく変わりはじめ、やがて床下の湿度は約10〜15%も低下、木材の湿り程度を表す木材含水率が大幅に低下しました。
 また、床下の基礎構造用の木材に生えたカビが「炭八」を床下に入れた後、床下も木材そのものも乾くことによって徐々に消えていったのです。
 次回は、そのあたり、島根大学との研究・開発の経緯や実証データなどをご紹介します。

 

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知れば知るほど「住まいには炭八」−A

家を調湿するための「炭八」。そもそも調湿って何だろう?

炭八写真 その質問にひと言でお答えするとしたら、「湿度が高いときには湿気を吸って、逆に低いときには吐き出す」こと。この説明で、調湿の働きはおおよそおわかりいただけると思います。しかし、では家の場合の調湿とはどういうことなのだろう。そんな質問がでてきそうですね。
わかりやすい例として、晴れた天気のよい日に干した洗濯物があります。昼間のうちに干した洗濯物はよく乾きます。しかし、取り込むのを忘れてそのまま夜まで外に干したままにしていると湿ってしまいますよね。家の中なら、障子を思い出していただくのもわかりやすいかもしれません。雨が降ると障子の和紙は湿気でボヨボヨとした感じになり、その後に晴れるとピーンとなります。この洗濯物や障子紙の様子が調湿という働きによるものなのです。ちょっと専門的にいうと、湿気の「液化(凝縮)」と「気化(蒸発)」ということです。


高い調湿能力を追求した「炭八」
 「炭八」は、洗濯物や障子紙が行なっている湿気を吸ったり吐いたりする力を、より大きくできるように作られた木炭です。島根大学の産学連携センターと共同で研究開発し、湿気を蓄えられる量を増やし、湿気を吸ったり吐いたりするスピードを高めることを目指しました。さらに、その調湿する能力と住まいの暮らしやすさの関係についてもさまざまな角度から研究し、目には見えない湿気を数値化、データ化することによって「目に見える化」して完成したのが「炭八」なのです。


家の中で調湿能力を発揮

 当初、「炭八」は床下に入れて床下を乾かすことを目的に開発・製造をスタートしました。
 床下が乾燥すると、家の壁や畳が溜めこんでいた湿気も床下に引っ張られて乾燥します。すると住まいの環境はどうなるのか。夏は室内が涼しく感じられるようになり過ごしやすい住まいに生まれ変わります。そして、冬には炭を入れる前に比べるととても暖かく感じられる空間に生まれ変わるのです。


夏向きの家が湿気に強い

 家、建物、住まいは湿気から守り、常に乾燥させておくことが大切であるというのは、「家は夏向きに作るべし」と吉田兼好が徒然草にも書いたように、昔から日本人の生活の智恵でした。そのために昔の家はお寺のように床下の空間を大きくして風通しよく作られていました。
 それが、現代の家は密閉された「冬向きの家」になってしまっています。それが、床下の湿気と大いに関係していますし、「炭八」がお役に立つ理由にもなっているのです。そのあたりのお話、次号で。

 

 

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除湿に備長炭では力不足。「炭八」をご紹介したいなあ。


袋から炭 そうなのです、備長炭を除湿用に使うのは、残念ながら適材適所とは言えないのです。そもそも炭はどれも同じ、そう思っている方が多いのかもしれませんね。実は、炭といってもさまざまで用途に合わせて最適なものがあるのです。
 肉をおいしく焼きあげる炭もあれば、調理時に出るニオイを吸着して脱臭する炭もある。お湯を沸かす燃料として適した炭もあればお湯の蒸気などによる湿気を取り除く炭もあるのです。


 

焼肉に向くのは備長炭

 よく知られている備長炭は、広葉樹のウバメガシから作ります。ウバメガシは密度が高く、これを約1000℃もの高温で焼くことによって、堅くて重い炭になります。火をつけると500℃くらいの温度で燃え、しかもとろ火で火持ちがよく、肉や魚などを焼いて調理するのに適しています。



お湯を沸かすには黒炭

 燃料用の炭には、一般に目にする黒炭もあります。火をつけると1000℃近い高温で燃えお湯などを早く沸かすことができます。しかし、焼肉などには火力が強すぎるので、七輪などを使って空気量を絞り込み、燃えにくく調整しながら使う必要があります。この黒炭は約500℃の低温炭化といわれる方法で作られます。
 備長炭も黒炭も同じ燃料用の炭ですが、原料となる木材の種類や製造方法によってずいぶんと性質が変わるものなのです。



除湿と脱臭には「炭八

 「炭八(すみはち)」は工業的に生産された炭です。原料は針葉樹の木材。作られた目的は除湿をはじめとする住まいの調湿。「炭八」は湿気(水蒸気)を吸ったり吐いたりする力を最大限に高くできる製造条件で炭化されています。



大学との共同研究により誕生

 その開発は、大学との共同研究により、炭の中にできる孔についてもっとも効率よく調湿するとともに、さらにニオイも吸着できる直径と容積を見つけることから始まりました。そして、そのような孔を作るのに必要な燃焼温度や時間、釜の中に送り込む気体の成分と量などを徹底的に研究しました。こうして完成した「炭八」は、家屋の床下に敷かれ、天井裏に置かれ住まいを快適な状態に保つために活躍しています。
 「炭八」は、島根県内では広く知られるようになりました。全国の皆さんにも、「炭八」のたくさんの研究や実績、すぐれた性質など、おすすめしたい理由、お知らせしたいことがたくさんあります。続きは次号で。

 

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